こんにちは、ありぽけ(@Iy0cK)です。
「練習しているのに勝てない」「気づいたら負けてる」…
こうした悩みは、誰でも一度は通るものです。
自分もポケカを始めた頃は負け続ける時期があり、まったく同じことを感じていました。
カードゲームなので、その日の引きに左右される場面は確かにあります。
どれだけ時間を使って練習しても、運によって勝敗が動くことは避けられません。
けれど、運のせいにする前に、自分のプレイや選択が正しかったか、そもそものプレイ方針が適切だったかを振り返ることが何より大切だと思います。
自分の場合も、反省を積み重ねて練習のやり方を見直したことで、勝率が明確に上がりました。
特に、勝ち筋を意識したプレイの組み立てや、負け筋を削るための判断を丁寧に確認するようになってから、結果が安定するようになりました。
ここから先は、伸び悩んでいる人に向けて、自分が普段の練習で意識していることや取り組んでいる内容を簡単にまとめていきます。何かひとつでも参考になれば嬉しいです。
練習を見直してみよう!
みなさんは、普段どのようにポケカの練習をしていますか。
一人回し、ジムバトル、友達との対戦など、どれも大事な練習だと思います。
もちろん自分も同じように取り組んでいます。
では、練習するときに何を意識していますか?
ここで答えに迷う人はぜひこの先を読んでみてください。
例えば、プレイの順序を意識したり、サイドプランをあらかじめ考えるだけでも違ってきます。
サイドプランはそのまま勝ち筋の設計図であり、どうサイドを進めるかが明確であれば、自然と動きも安定します。
なんとなくでカードをプレイする前に、「どうやってゲームに勝つか」をまず考えて、それから逆算して「このターンに何をすればよいか」を組み立てるだけでも新たな考えに気づけ、正しいプレイが身につくようになります。
漫然とデッキを回すだけでなく、目的意識を持って練習する。
この1点を意識するだけで、練習の質は大きく変わります。
ここからは意識すると良いポイントを3つに絞り、順に説明していきます。
ターンごとに目標を立てる
まず1つ目に伝えたいポイントは「ターンごとに目標を立てること」です。
これを意識するだけでやりたいことが明確になり、判断も迷いにくくなります。
例えばリザードンを使う場面を考えてみます。
1ターン目の理想的な盤面としては、エヴォリューションを使ってピジョンとリザードをそろえる形です。
つまり「ベンチにポッポとヒトカゲを並べ、バトル場のポケモンにエネルギーとエヴォリューションをつける」ことが、このターンの具体的な目標になります。
ただし、手札がその目標が達成できない場合や達成が不確実な場合は、目標の見直しが必要です。
ピジョンとリザードを用意したい理由は、次にピジョットやリザードンに進化させたいからです。
言い換えれば、最終的に進化できる形を作れればよいので、「このターンはエヴォリューションが難しそうだから、次のターンにピジョットへ進化できるよう、ふしぎなアメとピジョットを手札に集める」など、別の現実的な目標に切り替えることが重要になります。
まずはこのような感じで毎ターンの目標を明確にする意識を持って、練習してみてください。
ターンの開始時に「このターンは○○を目指すから××を使う」など声に出すと、判断の整理にも役立ちます。
慣れてきたら1ターン先や2ターン先に達成したいことを先に決め、そこから逆算して「このターンは何をするか」を決めてみましょう。
さらに、目標を立てる際に自分のやりたいことだけでなく、前のターンに相手が何をしてきたか、次に何を狙ってきそうかを考えられると、ケアすべき行動や相手の手札の推測もしやすくなります。
最終的には、勝ちにつながる盤面を先に定め、そこから逆算して1ターン目の目標を組み立てられるようになると理想的です。
プレイの順序
ポケカでは、ワザを使う前にどう行動するかを自分で決められます。
トレーナーズを使う順番や、逃げる、エネルギーをつけるといった行動の順番は自由ですが、この順番を間違えると必要なカードに届かず、達成したい形にたどりつけないことがあります。
そのため、順番を考えて行動することが練習でとても大切になります。
ここでは例を使って順番の考え方を整理します。

たとえば「このターンはエヴォリューションを撃つ」と決めたとします。
そのとき手札にポフィンとペパーがある場合、どちらを先に使うべきかを考えます。
正しい順番はポフィンを先に使うことです。
理由は、エヴォリューションや進化先がサイドにあるかどうかで、このターンの行動が大きく変わるからです。
どのみちポフィンは使うので、先に山札を確認してサイド落ちを把握しておくほうが安全です。
サイド落ちがわかったら、次にペパーとリーリエのどちらを使うかを決めていきます。
このように、ひとつ行動をすると次の分岐が生まれます。
ボウルタウンとリーリエの順番や、ドロンチのていさつしれいとハイパーボールの順番なども同じで、一見するとどちらでもよさそうですが、欲しいものがある時はより確率が高い順番があります。
このように、ポケカには細かな分岐が多く、ぱっと見ではどれが最善か判断しにくい場面が多くあります。
その中でも「この順番にした理由はこう」と自分の行動を説明できるようになること、いわゆる「言語化」ができるようになることが、上達には欠かせません。
言語化ができるようになると、なぜ成功したか、なぜ失敗したかが整理しやすくなり、次の練習の質も上がります。
サイドプラン
例えばボムドラパと宝石タケルライコのマッチアップでは、ボムドラパ側は何回の攻撃でサイドを取り切れるかを事前に計算しておく必要があります。
基本的には2回の攻撃で勝ち切ることができます。
ルチャブルのフライングエントリー+ファントムダイブで210と70(サイド3枚)、ヨノワールのカースドボムで130(サイド1枚)、ブラッドムーンで240もしくはサマヨールのカースドボム50+ファントムダイブで250(サイド2枚)ダメージ出して取りきる流れが代表的です。
この形を基準にすると3枚-1枚-2枚という順番のサイドプランとなりますが、実際には手札や盤面によって4枚-2枚のプランや1枚-3枚-2枚などのプランに変わることもあります。
ここで大切なのは、ただ攻撃を続けるのではなく、相手よりも早くサイドを取り切れるかを常に考えることです。
たとえ自分のサイドプランが正しくても、相手の攻撃が想定より早ければ成立しません。相手の攻撃の強さや準備にかかる時間を比べ、自分が主導権を握れるかどうかを最初に判断しましょう。
また、プランが崩れた時の立て直し方を決めておくことも重要です。
必要なカードが手札にない、育てているポケモンが倒された、ベンチを呼べず倒す順番がずれたなど、実戦では想定外のことが起こります。
このときは最初の目的をいったん整理し直し、倒すポケモンの順番を変更する、アタッカーを切り替えるなど、無理のない形に切り替える判断が求められます。
さらに、自分が倒されるポケモンの順番や相手に与えるサイドの枚数もゲームの流れを考えるうえで欠かせません。
相手に何枚取られても勝ち切れるかを先に決めておくと、どのポケモンを前に置くか、どこで入れ替えるかが自然に決まります。これは無駄な倒され方を避け、サイドプランを維持する助けになります。
このように、効率よくサイドを取るには「何回攻撃すれば勝てるか」だけでなく、「相手の進み方」「サイドプランが崩れたときの修正」「自分のポケモンが倒される順番」を合わせて考えることが大切です。盤面全体を見て流れを組み立てる習慣が身につくと、同じデッキでも勝率は大きく変わります。
おわりに
意識すると良い3つのポイントを簡潔にまとめてみました。
他にも手札の使い方(リソース管理)や差をつける考え方(アドバンテージの概念)などさまざまな要素はありますが、まずは今回紹介したターン目標、サイドプラン、プレイの順序を正しくすることが上達の土台になります。
ここが安定すると、同じデッキでも勝ちやすさが変わってきます。
そして何より大切なのは、実際に多くの対戦を経験することです。
カードに触れる回数が増えるほど判断の精度が上がり、間違えやすい場面への気づきも増えていきます。
トレカキャンプではジムバトルやトレキャンバトル、BOX争奪戦が定期的に行われ、水曜には交流会、金曜にはガンスリンガー形式の対戦会もあります。練習の機会として活用してみてください!
それではみなさん、よいポケカライフを~


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