みなさんこんにちは、トレカキャンププロのありぽけ(@Iy0cK)です。
12/13に開催されたシティリーグシーズン2で、優勝することができました!
本記事では、当日使用したデッキリストをもとに、採用したカードと採用しなかったカードの理由、実際のマッチングとその内容について、順を追って解説していきます。
シティリーグで勝つために、環境デッキをそのまま使うこと自体は間違いではありません。
ただし、より重要だと考えているのは、「なぜその60枚になったのか」を自分の言葉で説明できるかどうかです。ここが曖昧なままだと、対戦中の判断に迷ったり予想外の行動に対応できず、結果が安定しません。
どのような考えで実際の使用リストにまとまったかを、環境考察や採用理由を交えて書いていきます。
新弾後のサンプルリストも載せましたのでぜひチェックしてみてください!
デッキ選択理由
シティリーグの前週に、チャンピオンズリーグ2026 愛知 Dec. が開催されました。この大会では、サーナイトex/ブルンゲルexが優勝し、メガアブソルex/メガガルーラexが準優勝という結果でした。
上位に残ったデッキを確認すると、環境トップとされていたサーフゴーexは、TOP8に1つも入っていませんでした。この結果から、サーフゴーexを強く意識したデッキが多く、実際に勝ち上がっていると感じました。
これらの結果を踏まえると、シティリーグ当日はサーフゴーexの使用者がやや減り、優勝したサーナイトex、そしてサーナイトexに有利なリザードンexが増えると予想しました。一方で、準優勝したメガアブソルexや、サーナイトexやリザードンexに強いマリィのオーロンゲexは、扱いが難しいデッキでもあるため、そこまで数は増えないと考えました。
そこで使用候補として考えたのが、ドラパルトexです。ドラパルトexは序盤の火力が低い点や、たねポケモンのHPが低い点から、サーフゴーexが苦手な対面になります。しかし、リザードンexには非常に強く、サーナイトexに対しても、スボミーの「むずむずかふん」で展開を遅らせつつ、《カースドボム》と「ファントムダイブ」(以下、ボムダイブ)を組み合わせることで、サーナイトexの進化ラインを削り切れば十分に勝負ができます。
環境の流れを考えた結果と、自分が使い慣れているデッキである点を踏まえ、今回はドラパルトexを使用することにしました。
使用リスト

ここからは一般的なドラパルトexのリストと比べて、今回の構築で異なる点について説明します。
・ドラパルトex 3枚目
進化しやすくする目的が一番大きく、試合展開によっては盤面に3体並べて進化させたい場面もあります。また序盤に引いた場合でも、ハイパーボールのコストにしやすい点も評価しました。
・夜のタンカ 3枚目
今回は博士の研究を2枚入れている関係で、一般的なリストよりもポケモンやエネルギーがトラッシュに落ちやすくなります。そのため、回収手段として3枚目を入れました。ハイパーボールのコストを決めやすくなり、全体的にプレイが安定する点もメリットです。
・博士の研究
トウコやヒカリでは、序盤の手札事故を十分に解消できないと感じたため、そこの枠を博士の研究に変えました。博士の研究を使うことで山札が一気に減るため、トウコがなくてもネオアッパーエネルギーに触りやすくなります。
ただし、グッズロックを仕掛けてくるデッキが増えてきた場合は、直接ポケモンにアクセスできるヒカリや、タケシのスカウトに変更する選択肢もあると思います。
・フトゥー博士のシナリオ
柔軟性を重視して採用しました。ルチャブルを2回使える点に加え、終盤に負け筋を消す動きができること、イベルタルやオーガポンいどのめんexなどの逃げられなくする戦術にも対応できる点を評価しています。
シティリーグは自主大会よりも参加者の層が広く様々なデッキと当たりやすいと考えているので、選択肢が広がるカードの価値が高いと考えています。そのためフトゥー博士のシナリオは普段よりも積極的に採用したい1枚でした。
・ジャミングタワー 3枚目
序盤に引き込みやすくすることと、スタジアムの張り替え合戦を意識しました。勇気のおまもり、ワザマシン エヴォリューション、ふうせんのいずれかを採用しているデッキが多く、刺さる場面が多いです。
次に不採用としたカードについてです。
・ファイヤー
サーフゴーexの使用者が少ないと予想していたことに加え、まけんきハチマキがないリストでは、対策としてやや力不足だと感じたためです。
・ふしぎなアメ
ヒカリやトウコを採用していないリストでは、必要なカードを揃える難易度が上がると感じたため不採用としました。
・ヒカリ、トウコ
どちらもドロンチに使える便利なサポートですが、博士の研究に枠を譲りました。ジャミングタワーの3枚目やフトゥー博士のシナリオを優先した結果、枠が足りなかったことも理由の1つです。加えて、ふしぎなアメを採用していないため、一般的なリストほど強く使える場面が少ない点も気になり、不採用としました。
マッチアップ
まずは予選の対戦内容です。
1.サーナイトex ○ 先
後1エヴォリューションでキルリアを立てられましたが、スボミーの「むずむずかふん」で相手の動きを妨害しました。その後、ボムダイブでキルリアとラルトスを倒すところからゲームを始められました。倒した返しに「サイコトリップ」で混乱させられましたが、逃げてヨノワールをバトル場に出すことで混乱解除し、再度ボムダイブでラルトスを完全に枯らしてテンポを取ることができ、そのまま勝利しました。
2.ホップのザシアンex × 先
後1からドラメシヤを倒され、序盤から苦しい展開になりました。サイド4枚取られた段階でナンジャモ+ボムダイブで逆転を狙いましたが、返しのプライムキャッチャーで裏を取られて負けました。
この試合ではなかよしポフィンを使った際にドラメシヤが2落ちしており、代わりに深く考えずヨマワルを置いてしまった判断が負け筋となったと反省しています。
3.メガサメハダーex ○ 後
後2でドロンチが1体しか進化できませんでしたが、返しに取られなかったのでエネルギーのテンポが間に合い、そのまま押し切って勝てました。
4.ホップのザシアンex ○ 後
お互いに動きが悪い展開でしたが、サイド3枚取られる前に攻撃できるドラパルトexを完成させることができました。そこからは継続して攻撃し続けて、そのまま勝利しました。ホップデッキと2回当たるとは想定しておらず、事前にデッキ内容を把握できていなかった点は反省点です。
5.サーフゴーex ○ 後
コレクレーに「むずむずかふん」を当てることができ、ルチャブルの《フライングエントリー》+ボムダイブでサーフゴーexとコレクレーを同時に倒し、サイドを3枚進めました。次のターンにフトゥー博士のシナリオを使ってルチャブルを回収し、カウンターキャッチャーを合わせてコレクレーとキチキギスexを倒して勝つことができました。
6.サーナイトex ○ 先
後1でエヴォリューションもグッズロックもされなかったため、「むずむずかふん」から試合を始めることができました。相手の盤面が広がらなかったので《カースドボム》を2回使い、ファントムダイブを合わせて、たね切れによる勝利となりました。
続いて本戦です。
1.サーナイトex ○ 後
後攻は取れたものの、3ターン連続でドローサポートを引けず、さらにグッズロックも受けていたため、この時点では負けを覚悟していました。
しかし、サケブシッポにエネルギーの付いたドロンチを倒された返しに、ようやくドローサポートを引くことができました。トラッシュに基本超エネルギーが1枚もなかったためサーナイトexを縛りつつ「むずむずかふん」で時間を作り、ボムダイブでサーナイトexとサケブシッポを同時に倒しました。
返しのターンでサーナイトexを立て直されなかったため、そのまま勝利しました。
2.宝石型タケルライコex ○ 後
相手は先1でファンコールを使いヨルノズクを加えていましたが、バトル場はエネルギーのついていないタケルライコでした。そこでナンジャモを使い、「むずむずかふん」を撃ったところ、運良く相手の動きを止めることができました。
その後はドロンチにも順調に進化でき、サイドを取り切られる前にファントムダイブを3回使って勝利しました。
決勝. 宝石型リザードンex ○ 後
オーガポンいどのめんexに「げきりゅうポンプ」を撃たれましたが、その返しにエネルギーがついていないリザードンexを縛り、「むずむずかふん」でターンをもらうことに成功しました。
最後はナンジャモ+ボムダイブで盤面を崩し、サイドを取り切りました。バトルコロシアムを貼られたり、「すすりなく」を撃たれたりしましたが、ジャミングタワーの3枚目やフトゥー博士のシナリオにより対応できた点が印象にのこっています。
新弾後リスト
12/19に発売される「スタートデッキ100 バトルコレクション」に、ポケパッドという新しいポケモンを持ってくるグッズが収録されます。
これはデッキの核となるドロンチをコストなしで持ってこられるカードなので、ほぼ確定で採用されるようになるカードだと思います。

ポケパッド採用ドラパルトexを使うならまずこんな形からかなと思ったのが以下のリストになります。

まずはポケパッドを4枚採用して回してみようと思います。
ポケパッドでヨノワールも持ってこられる点を評価して、今回はふしぎなアメを採用しました。
なかよしポフィンは最序盤こそポケパッドより強いですが、中盤以降はそこまで出番がないのでポケパッドにひとつ枠を譲りました。
ドラパルトexは3枚のままハイパーボールを1枚減らすことにしました。これまでハイパーボールで持ってきていたサマヨールやルチャブルもポケパッドの対象なのがとても強いです。ただ、キチキギスexやラティアスexを持ってくるボールが1枚減ってしまったので、引いたら引けたうちに置いておくなどのプレイの検討がより大切になってくるかと思います。
ポケパッドによりボールの枚数が増えたことで博士の研究ではなくトウコとヒカリに変更しました。
よければ参考にしてみてください!
おわりに
今回のシティリーグでは、特別なテクニックを多用したわけではなく、事前に環境を整理し、その中でどのデッキが有効なのかを明確にしたことが結果につながったと感じています。
実際の会場ではリザードンexとサーナイトexが多く、予選最終戦の自分の両隣でリザードンex VS サーナイトex、リザードンexミラーをしているくらいだったので環境読みは合っていたと思います。
「強いと言われているデッキを使う」ことも大切ですが、「各対面で何を狙うデッキなのか」「環境にマッチしているのか」を考え、「なぜその60枚になったのか」を理解しておくことが重要だと思います。
今回の記事が、次にシティリーグへ参加する際のデッキ選びや調整の考え方の参考になれば幸いです。
それではみなさん、よいポケカライフを~


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