みなさん、こんにちは。トレカキャンププロのありぽけ(@Iy0cK)です。
先月のポケモンジャパンチャンピオンシップス2026で見事優勝を飾り、一躍注目を集めた『プリズムバレット』。いろんなタイプのポケモンの弱点を突けて、先攻・後攻どちらからでも柔軟に戦える対応力は本当に強力ですよね。

この「JCS優勝リスト」という究極の教科書とも言える完成された構築を前にして、自分もプレイヤーとして非常に興味が湧き、直近の「コンソメリーグ」や「トレキャンカップトリオ」といった自主大会にこのデッキを持ち込んで徹底的に使い込んできました。
結果として、コンソメリーグで優勝、続くトリオ戦でもチームベスト4という良い戦績を残すことができ、改めてこのデッキの持つパワーを肌で実感しています。
ただ、実際に環境の最前線で何十戦と回していく中で、今のドラパルトexやカミツオロチex、メガドリュウズexなどがひしめく環境において、「構築の残り1〜2枠をどう微調整すべきか」という葛藤もありました。
今回は、JCS優勝リストへの最大限のリスペクトをベースに、自分が実際に大会で使い倒して得たリアルな情報をもとに、プリズムバレットの基本コンセプトと、特に議論の的になりやすい「炎枠」の検証レポートをお届けします。
1. 『プリズムバレット』の基本コンセプト
なぜプリズムバレットというデッキがこれほどまでに強いのか。その本質は、「プレイの順番やターン目標の設定によって出力を引き上げられる、実力が出るデッキだから」です。
一見すると、相手の弱点に合わせてアタッカーをぶつけるだけの単純なデッキに見えるかもしれません。しかし、ただ弱点を突いてサイドを先行するだけでは、今の環境を勝ち抜くことは不可能です。「どの対面に対して、どう動くのが本当に有効なのか」というプランを深く理解している必要があります。
例えば、このデッキには以下のような勝ち筋を広げるテクニックが数多く存在します。
- 絡め手による盤面コントロール
モモワロウのワザ「ポイズンチェーン」や、オーガポンいどのめんexのワザ「すすりなく」を駆使して、相手のシステムポケモンをバトル場に縛り付ける動き。 - 「きぜつ」タイミングのコントロール
「ポイズンチェーン」で相手をどく状態にし、ポケモンチェックのタイミングで気絶させるテクニック。相手の「アンフェアスタンプ」やキチキギスexの特性「さかてにとる」を起動させないプレイが可能です。またマシマシラの「アドレナブレイン」でまとめてサイドをとることにより、「さかてにとる」の使用回数を少なくさせることもできます。 - 対面に合わせたアタッカー
対面によっては、早期に高耐久かつドローができるメガガルーラexで攻め立てたり、オーガポンみどりのめんexに8エネ貼って攻撃することもあります。
そして何より、これら強力なプランを通すためには「おつかいダッシュ」「みどりのまい」「むしとりセット」「リーリエの決心」といった、プレイの順番が絡む確率管理をしなければなりません。これが本当に難しいです。
「1%でも確率を上げてから、本命の行動を通す」というカードゲームの基本を徹底し、局面ごとに潜む見えない分岐点から常に正解のルートを選び抜く。これこそがこのデッキの真の面白さであり、勝率に直結する部分です。
2. 炎枠の必要性
このデッキを回す上で、誰もが一度は頭を悩ませるのが「イーユイ(炎枠)の採用」です。 そもそも「今の環境において、わざわざ炎枠を割く必要はあるのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
結論から言うと、私は「炎枠は必須」だと考えています。 これがないと環境に一定数存在するメガドリュウズex並びにカミツオロチexに対して明確な不利を背負ってしまうからです。また、毎試合のように炎アタッカーが活躍するわけではないものの、環境トップのドラパルトexも含めた様々な対面を考慮した際、この1〜2枠の選択がデッキ全体の回しやすさに直結してきます。
候補となるのは主に「イーユイ」「ファイヤー」「パルデアケンタロス」の3枚。それぞれの実戦における検証結果を比較してみましょう。
3. イーユイ vs ファイヤー vs パルデアケンタロス
① イーユイ(JCS優勝構築採用)

元の優勝リストに採用されている基準となるカードです。
- メリット:ワザ「ひきつける」によるドローはもちろん、状況に応じてスタジアム(ゼロの大空洞やロケット団の監視塔など)をトラッシュしつつ動ける点が非常に強力です。非ルールに120ダメージ出せるのも他の炎枠と比べて高評価です。
- デメリット:起動に【炎】【無】と2つエネルギーが必要となるため、ファイヤーに比べると若干のラグが生じる点や、120ダメージの最大出力を出すためにスタジアムが場に出ている必要があるという条件付きの火力が課題になる場面もあります。
② ファイヤー

1エネ起動の軽快さが魅力の1枚です。
- メリット:プリズムエネルギー1枚だけでポケモンexに110ダメージを即座に叩き出せるスピード感が最大の強みです。
- デメリット:非ルールポケモンに対しては打点が20ダメージと極端に低くなってしまうため、役割対象が盤面にいない瞬間に死に札になりやすい点が挙げられます。
③ パルデアケンタロス

炎弱点の1進化アタッカーに対して強烈なカウンターとなる枠です。
- メリット:環境に多いメガドリュウズexや対処が限定的なイワパレスを一撃で倒せます。
- デメリット:逃げるエネルギーが「2」であるため、バトル場にスタートしてしまった際のリスクが高いです。プリズムバレットの強みである「1エネ貼って逃げてメガガルーラexでドローする」という択がラティアスexなしではロックされてしまいます。実際、自分もコンソメリーグ直前にドリュウズを意識して、大空洞をパルデアケンタロスに変更して出場しましたが、ドリュウズと一度も当たらずに手札で邪魔になる、スタートするという裏目を踏み、翌日のトリオ戦では元の形に戻しました。
4. 採用枚数とスロットの結論
実戦データと対面検証を重ねた結果、私の個人評価は「イーユイ ≧ ファイヤー > パルデアケンタロス」です。
環境的に毎試合炎アタッカーを使用するわけではないため、もし1枚だけ採用するのであれば、対非ルール対面でも最低限の仕事ができ、ゼロの大空洞をトラッシュすることで負け筋を消せる「イーユイ」が最もおすすめです。元のJCS優勝構築の選択は、やっぱり回してみても理にかなっているなと改めて実感しました。
もし、カミツオロチやドリュウズへのガードを極限まで上げたいという理由で2枠を割くのであれば、個人的には「イーユイ+ファイヤー」のセットがおすすめです。パルデアケンタロスはスタート時のリスクが高いことや、その他の対面で腐り札となるため推奨しません。ドリュウズ対面であってもファイヤーを上手く回した方が綺麗に戦えることもあります。
【どこのスロットを削るか?】
2枠採用するとなった場合、「じゃあどこの枠を空けるのか」という問題になりますが、結論から言うと、本当に削れる枠がありません…。 実際に大空洞を減らして2枚で回してみた際は、展開の安定感が落ち、プレイ中のストレスが大きかったです。かと言って、ボール系統やむしとりセットを減らすのは本末転倒ですし、エネルギーの枚数はなんなら増やしたいくらいです。ニャースexを1枚に削る構築もありますが、再現性を下げるため個人的にはナシだと考えています。
多少の展開のストレスを我慢してでもメタ枠を2枚にするか、それとも1枠(イーユイかファイヤーのみ)に抑えてデッキ本来の安定感を維持するかは、その時参加する大会のメタゲームと天秤にかける必要がありますね。
まとめ
プリズムバレットは、安定していて先攻・後攻どちらからでも勝ちを狙いに行ける素晴らしいデッキです。
JCS優勝構築という偉大なベースがあるからこそ、そこから「今の自分の環境ならどうするか?」という一歩進んだ調整やディスカッションを楽しむことができます。
小さなプレイの最適化、そして1枚のカード選択が、大会での1勝につながります。みなさんもぜひ、この奥深いデッキを使い込んで、自分なりの正解のルートを見つけてみてください。
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それではみなさん、良きポケカライフを〜!


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