サイトウコウセイとは?

トレカキャンプのスペシャリストたちにインタビューを実施!
意外と知らない!? 今まで世に出てこなかった過去や、ポケカへの熱い思いをお届けしちゃいます!
第3回(最終回)は……
トレカキャンプ代表、サイトウコウセイさん!
つい先日第2号店がオープンし、拡大を続けるトレカキャンプのオーナーであるサイトウさんに、根掘り葉掘りインタビューさせていただきました!
それではスタート!
(この企画は、劇団かまどキッチンの演劇公演『不安の街、横切る。』関連企画としてお送りいたします。詳細は記事の最後に!)
サイトウコウセイ
2016年6月より株式会社centerwaveを設立。代表取締役就任。
ポケカ四天王、ポケモン竜王など様々なタイトルを獲得し、現在は会社経営者、ポケモンカードプロプレイヤー、youtuberとして活動中。
YouTube 常勝の哲学チャンネル https://www.youtube.com/@ch-cx3mx
X https://x.com/cwpokeca
Q1.ポケカに限らず、カードゲームに触れるきっかけはなんでしたか?それから今に至るまでをざっくり教えてください。
サイトウ:最初は、近所の友達が遊戯王をやってたのを見て始めた記憶があります。5、6歳くらいだったかな。始めたと言っても地元の大分には近くにカードショップがまだなくて、コンビニでパックを買ってもらって集めるくらいしかできなかったんですよ。小学1年生になったころにショップが出来て、ようやく対戦をするようになりました。
ちゃんと情報収集して大会で勝とうって思い始めたのは、中学生ぐらいからです。高校生のころは部活でサッカーをしっかりやっていたのでやったりやらなかったり。その後社会人になったタイミングで愛知に引っ越して、より規模の大きい大会にアクセス出来るようになって、そこでいかに勝つかを考え始めた感じですね。
―――本格的に競技に取り組もうと思ったのはいつ頃ですか?
サイトウ:カードゲーム自体、多分自分が他の人より得意なんだろうなっていうのは、小学校ぐらいの時からうっすら気づいていたんです。中学3年生の頃に、遊戯王の大会に出たんですが、それが地元のショップ大会がまずあって、そのショップ大会の優勝者から代表を決めて、それぞれの店舗の代表が最後総当たり戦で戦って、大分県の最強を決めるみたいな大会だったんです。それが別に大人も子供も関係なかったんですけど。それで優勝したんですよね。
―――大分の最強になったってことですか?!
サイトウ:そうですね。それが自信になりました。就職するときに愛知に行ったのも、あこがれの選手が愛知の方だったからっていうのも理由の一つですね。
―――どなたか伺ってもいいですか?おそらくJ-SPEEDさんですよね。
サイトウ:そうそう、そうです。その方が『くされにっき』っていうブログを書いてて、そのその完成度にすごくて。田舎のいち少年だった自分が、言語化能力の高さだったり、その構築だったり、プレイングのレベルの高さにすごく感動してたんです。
―――わかります。ちなみに大分で優勝したときのデッキとか環境ってどんなかんじだったんですか?
サイトウ:旋風BFですね。2009年くらいで、環境は…どうだろうな。ライロアンデとかいたかなあ。


―――ありがとうございます。聞けてよかったです!ポケカに出会うのはどういった経緯なんでしょうか?
サイトウ:そうですね…。カードゲームは続けつつ、愛知に来て就職して働いてっていう中で人生を振り返ったときに、大きな後悔があって。高校生の頃はサッカー部を頑張ってたんです。高3の夏のインターハイでメンバーに入れてたんですけど、最後の冬の選手権で外れちゃったんです。夏より冬の方が5人もメンバーの枠が増えるのに。その時に結構、まあ後悔したというか。高校生の期間っていうもう絶対に取り返しがつかない時間の中で、努力しきれなかった、やりきれなかったんです。
会社員になった後も色々仕事をしたんですけど、そんなに楽しいとも思えなかったし、その会社の中でも「高卒だとどんだけ頑張ってもまあ課長ぐらいにしかなれないよ」っていう言われてて。じゃあ、ってそこからいろいろあって、20歳の時に起業することにしたんです。そのタイミングで一回カードゲームからは離れました。自分の会社にフルベットしたくて。
で、そんな中で2018年に会社の業績がかなり落ち込んじゃって、趣味がないと精神的にもうしんどいって思ったんです。ちょうどその時がポケカの第一次ブームで、はじめしゃちょーさんがYouTubeで取り上げたり、500円で一式買えるデッキが発売されたりして、それがたまたま自分の目に映ってやってみようと思ったんです。仕事しながら続けるという意味でも、対戦ルールがほかのTCGに比べて結構シンプルで、かつカードプールもその直近三年間で出たものしか基本は使えないので、それならできるかなと思ったんですね。
―――ありがとうございます。そこからチャンピオンズリーグ2020年の愛知で優勝して、大きくその名を知らしめるような形になり、プロになる、ひいてはカードショップを開くっていうルートが開けてきたかなっていう風に思うんですけど。名古屋とか愛知の競技コミュニティに触れていったのはどういったタイミングでしたか?
サイトウ:ポケカを始めて名古屋のショップの大会に出てみたら、たまたま遊戯王のころの知り合いに会ったんです。で、その方に「お久しぶりです」って声かけてみたら、それを機にその方と練習するようになったんです。当時、自分が優勝したチャンピオンズリーグで使ったピカゼクのデッキを作ってくれたのは実はその方だったりして。

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―――へ~!それはTCGのご縁って感じですね。ちなみに、20歳の頃に起業した業種はカードゲームとは関係ないものだったってことですか?
サイトウ:物販の会社だったのでまったく関係ないっちゃないんですが、ルーツにはちょっと関係があります。
―――というと?
サイトウ:高校生のころ、遊戯王をやっていた時期ですね、そのころに英語版のカードがめちゃくちゃ人気だったんですよ。日本語版だと光ってないやつが英語版だとめちゃくちゃピカピカに光っててめっちゃかっこいいやつがあったりして、そういうのを使うのがかっこいいとされていた。それが欲しかったんですけど、高くてとても買えなかったんです。サッカー部だったのでバイトもできなくて。
で、どうしたかって言うと、オークションでカードを出品してたんです。友達が要らなくなったカードを、手数料をもらってサイトで値段付けて売ってあげるっていう。この頃から物を仕入れて売る物販の経験があったので、起業するときの後押しにはなりましたね。
―――すごい…。自分にできることでお金を稼ぐって、どこかでバイトするよりよほど独自性がある感じがします。サイトウさんは第四期のポケモン四天王でしたよね。確かその後辞退されたと記憶しているのですが、プレイヤーとして四天王継続ではなくカードショップをオープンする選択をされたということでしょうか。
サイトウ:そうですね。そもそもショップを生業にしている人は四天王になれないっていう暗黙のルールがあったんです。四天王を続ける可能性もあったんですが、それまでの成果でプレイヤーとしてある程度認知されるところまで来られたし、自分の名誉よりも既にある自分の会社・社員の方が大切だったんです。会社をここから伸ばすための最善は何か考えたときに、四天王は辞退させていただいて、会社の業務としてカードショップを始めたという感じですね。
Q2.カードゲームのショップは売る/買うだけじゃなく、コミュニティ形成の役割があると思います。規模がどんどん大きくなっている現状において、ショップが持っているミッションとは何だとお考えになりますか?
サイトウ:個人的にカードゲームをやっていて一番楽しいのは、対戦というコミュニケーションを通じて友達が出来て一緒に遊ぶとか、仲間を作るってところだと思っているので、その役割が果たせるように意識はしています。でもそれと同じくらい、カードゲームっていろんな楽しみ方があると思うんですよ。コレクションだったり、買って開封するワクワク感だったり。そういうの全部を含めた「カードゲーム文化」を途絶えさせないのが一番のミッションだと考えています。
逆に言うと、さっき言った要素のどれかが欠けてしまっているショップが多いと思っています。対戦スペースがないとか、値段が上がりすぎているためコレクション商品がないけど対戦スペースはあるとか。開封だけを楽しむ、まあやっぱりポケカは人気なんで取り扱いはしてるけどそれだけってお店も。僕としてはどれも醍醐味なので、トレカキャンプでは全部を欠かさずにいたいんです。
―――ありがとうございます。トレーディングカードゲームに対する愛が感じられますね…!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000042141.html
―――お話を伺っていると、トレカキャンプはショップをカードゲームのインフラとして用意して、どんな人が来ても楽しめるよっていうような…テーマパークみたいな作りをしているような気がしていて。先ほどの四天王辞退の件に関しては、会社を伸ばすという数字や利益の観点があったかと思うのですが、実態はものすごく業界貢献的というか、コミュニティに貢献する選択を取っているように見えます。そこにはどういった思惑があったんですか?
サイトウ:実は…ショップを始める前に、業績を優先しすぎて失敗した事業があるんです。若年層の女性をターゲットにしたアパレルをやっていた時期があって。男性社員だけで運営してたんですが、広告とInstagramの運用がうまかったから、最初はすごく伸びたんです。フォロワー15万人くらいいたかな。
ただ、途中でInstagramのアルゴリズムが変わって露出が減ったのと、SHEINが参入してきてお客さんが居なくなっちゃって。そこから、自分が売ってるような服をより安く早く買えるほうが人気が出たってつまり、自分のブランドにファンがいなかったんだと気が付いたんです。プロダクト自体が磨かれていなかった。それで、長期的にやるなら自分が詳しいプロダクトで、どうしたらお客さんに喜んでいただけるのかわかるようなものじゃないと続かないんだって学びました。
―――なるほど…。それを伺うと確かに、トレカキャンプにはサイトウさんのトレカ・ポケカへの愛が反映されているように見えますし、同じようにトレカを愛する人が、お客さんだけでなく社員としても集まっていますよね。
先ほど「プロダクトを磨く」というお話があったかと思うのですが、カードショップにおいてプロダクトを磨く、とはどういったことなのでしょうか?アパレルだったら服のデザインや店舗の設計などが思い当たるのですが。
サイトウ:うーん、これを言語化するのは難しいんですけど…なんかそう、このお店の人はポケカが好きなんだろうなっていうショップと、ここはビジネスのためにやってんだろうな、みたいなのはお店に入ると結構分かるんですよね。
―――(深く頷く)
サイトウ:だからなんでしょうね…まず世界観を作ることが大事なのかなとは思っています。トレカキャンプだと例えば、これまでの30年分のカードをだいぶ均等に置いています。売り場面積をショーケースでちゃんと取って全部しっかり置くって、コストと難易度的に専門店でも難しいことだと思います。あとは、ルールとしては直近数年のカードしか公式の対戦では扱えないけど、古いカードで遊ぶイベントをショップで開催したりもしていて。皆さんがチャレンジしたいことに対してその場を用意するっていうのは、日本全国探しても他にはなかなかないんじゃないかと。
さらにEMBERZはじめプロプレイヤーに所属していただいています。そういう、ポケモンカードを愛していて、一生懸命取り組んでいて、結果も実績も人気もある人達にいていただくことによって、トレカキャンプのブランドとストーリーが積みあげられているのではないかなと思います。
サイトウ:あとは、社内の話になってしまうのですが、ありがたいことにショップに来たことをきかっけに働いてみたいと言ってくれた人が多くて、離職率がすごく低いんです。
―――それはすごく環境がいいことの証左ですね。ショップのことももちろんそうなんですが、最近だと地方の子供向けイベントに無償で行くよというXのポストがありましたよね。
サイトウ:そうですね、直近だと埼玉の川口、北海道旭川の方、福井、広島からの依頼があります!
―――すごい、北から南まで全国津々浦々ですね。これもやはり、業界への貢献という視点からの活動なのでしょうか?
サイトウ:業界に稼がせてもらっている立場なので、こういった形で自分に返せることはしていきたいと思っています。あと、なんだかんだ大人になってもTCGを続けてるのって、自分が学生の時にカードゲームが楽しかった経験が刷り込まれているからという理由も大きいんですよ。今の子供たちにその体験をしてほしいんですよね。
実際、自分がイベントに出ると子どもがめちゃくちゃ喜んでくれるんですよ!自分が子供だった時のプロサッカー選手みたいな扱いなんだろうな、と思ったときに、そういう本人登場みたいなのって一大イベントだったなって。子どもたちにとって、思い出に残る楽しい記憶になったらいいなと思っています。
金銭面の話をすると、イベントの主催者って大抵善意でやってくださっているので、身銭を切ってるんですよ。そういった人達がいるから業界が発展している土壌があるわけで、そのお財布を痛めたくないんです。で、そうなったときに弊社のプロは専業でやってもらってるので、イベントでギャラがないのは困るから、ギャラなしのイベントに出られる人って誰だ?…俺しかいないか!って笑。僕は自分が事業で稼げてるからイベントのギャラって言ってしまえば誤差ですし。本当は海外にも行きたいんですが、どうしても会社の仕事が滞るから、国内で頑張ろうと思っています。
今回はここまで!全文は、演劇ユニットかまどキッチンのnoteにて全編無料で公開予定です。
プロとして心がけていること/ポケカの醍醐味/見据える未来…などなど!倍以上のボリュームでお話しいただいております。
ぜひ読んでみてくださいね!
かまどキッチンnoteはこちらから!
かまどキッチンは2026年5月のGWに、カードゲームを題材にした演劇公演を東京で上演予定。
その関連企画として、本企画を実施しております。
なんと《TCG割(トレーディングカードゲームわり)》という、TCGプレーヤーの方にピッタリの割引も!
カードゲーム交流会も開催します。
公演詳細は下記をご確認ください。
【企画主催者・公演情報】
演劇ユニットかまどキッチン カードゲーム演劇公演
『不安の街、横切る。』

◼️あらすじ
秋葉原駅前店だが末広町駅前にあるカードショップ カードジョイン秋葉原駅前店。社員は三人で、あとバイト。それと、いつの間にかいなくなってしまった人たち。俺たちはハタチそこらで扱うにはデカ過ぎる金額を手に、ゲームみたいな毎日を過ごす。金。幽霊。不安の街。
かまどキッチン3年ぶりの劇場公演は紙束札束行き交うカードゲーム演劇。
◼️会場
雑遊(〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目8−8 1F)
◼️ステージ
5/1(金) 19:00
5/2(土) 13:00 / 18:00
5/3(日) 13:00 / 交流会*
5/4(月) 13:00 / 18:00
5/5(火) 12:00 / 17:00
◼️チケット
・一般チケット(3,500円)
・応援チケット(プロモカードセット全4枚付き) 5,000円
ここでだけ手に入るかまどキッチンの劇中にも登場する(!?)プロモカードが付属します。
・各種割引チケット3,000円
《早期割》
5月1日(金)19:00・5月2日(土)13:00、18:00の回が対象です。
《U-25割》
25歳以下の方対象。当日受付で証明証をご提示ください。枚数限定。
《TCG割(トレーディングカードゲームわり)》
ご自身がお持ちのトレーディングカードを1枚ご持参いただき、そのトレーディングカードのお写真と「#かまどキッチン」をつけてsnsの投稿をお願いします。トレーディングカードとsnsの投稿画面を受付にてご提示ください。
《障がい者割》
障がい者手帳をお持ちの方が対象です。受付で手帳をご提示ください。
介助者1名様無料でご観劇いただけます。介助者がいらっしゃる場合、車椅子やお手伝いが必要な場合は備考欄にその旨お書きください。
・セルフ託児ありがと割 (2,000円)
ご自身でお子さん(未就学児)を預けてご来場いただく方に向けた割引です。受付でお子さんとの最近の思い出の写真をご提示ください。見せるだけでOK!
・配信チケット (2,200円)
*映像配信の詳細は後日のご案内となります。
「不安の街、横切る。」で取り扱う《トレーディングカードゲーム》を劇場で体験しよう!
経験がなくても、手ぶらでも参加OK。創作や作品の話も聞けちゃうかも……?かまどキッチンと一緒にカードゲーム、しよう!
対応可能ゲーム:ポケモンカードゲーム、各種ボードゲーム。
* デッキが複数あれば、ゲームは可能な限り対応します。
【参加費】500円(当日現金のみ)
【定員】15名(途中入退場自由)
【開催時間】16:30~20:00
【交流会予約】公演チケット予約ページより 4月26日(日)12:00から
* 開場は16:30となります。
* 原則としてキャストは参加しません。劇団スタッフがご案内します。


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